僕と私で友達

昼休みは騒がしい。
廊下の真ん中を堂々と歩いてる時、ふと思う。

受験はまだまだ先。の意識が高いのか、この中学が馬鹿ばかりなのか騒がしさがとめどない。

まるで、時間の移り変わりを無視するかのように。

くだらない進路調査書類も紙玉になって廊下に転がってる。
5つも高校を志願して何になる。
めんどくさくて、図書室の古い高校資料から適当に名前順に選んで書いた。

二者面談。
夏休みの熱い日差しが丁度真上に来る14時。
担任と向き合った。

「志望校は確か…北高だな。南高じゃなくてもいいのか?」

「はい、北高が家から一番近いんで。」