僕と私で友達



また更に、5年

俺は思春期と受験の混沌で淀んだ年頃になっていた。
15歳。
馬鹿で汚れるのを好き好み、興味は大人に近づく為の趣味への教養。
洋楽
煙草
バイク
女と性
馬鹿はこの歳で決まると確信が持てた。
図書室から眺める窓の景色は5年前の、あの爽やかなグランドではなく原付きバイクを乗り回すガキを追いかける馬鹿な大人。
なんとも滑稽だ。

1年から続けてる、図書委員も年が明ける前には引退。
それまでに図書室を有効利用しなくてはと思い放課後は、ここにずっと入り浸り。
塾は中学に入ってから辞めた。
家へ帰れば、受験、受験とうるさい母さんと中学受験を控えた妹に嫌な顔をされる。

人気のない、図書室でついこぼれた独り言。

「女ってのは難しい。」

最近、父さんに言った愚痴だ。