案の定、また校舎は爆発した。
もう一度、と言わんばかりにイルは何度も校舎に魔法をかけ、その度に爆発した。
とうとう校舎は跡形もなくなってしまった。
また魔法をかけたが、今度は校舎じゃなく、校舎にある、数十本の木が爆発した。
「もう、やめろ」
先生が止めに入り、イルは強制的に魔法を止めた。
こうして、歴史ある魔法学校は、一人の少女によって幕を閉じたのであった。
〇
と、思ったが、大丈夫だった。学園長が魔法で直したのだ。最初っからそうしろよ。
しかし、イルは退学。一生魔女にはなれなくなってしまったのだった。
そこでイルは考えた。
牛乳屋になると。