日曜日。

俺と逞と疾風……

そして、奏多の4人は近場の遊園地に来ていた。


マジでダブルデートかよ……


「遊園地……初めてかも……」

疾風がボソッと呟いた。

あぁ……叔父さんも叔母さんも仕事で忙しくて、疾風はいつも一人だったからな……

正直、まだ奏多の事は許していないけど

疾風が、俺と逞以外の奴と仲良く?なるのは初めてだしな……


「よしっ!今日は楽しもうぜ!!」

と、俺は言った。

「じゃあ、まず何から行く?」


奏多が疾風の肩に腕をまわして言った。

疾風は……顔を赤く染めてる……

俺は二人の間に割り込んで

「奏多は、一人でバンジージャンプでも行けば?(んで、ロープ切れちまえ)」


と、言った。


……途端。

グイッ。

思い切り、誰かに腕をつかまれ、引っ張られた。

「逞……」

逞は、俺を自分の方へと寄せると

はぁ……

と、軽くため息をついて


「いい加減、二人の邪魔は止めなさい。智だって、邪魔されて嫌な気持ちは分かるだろう?」

頭を軽く撫でて、俺をなだめる逞。

そんな逞にほだされたのか、俺は少し落ち着きを取り戻した。

クルッと、奏多と疾風の方に向き

「奏多にはすげぇムカついてるけど、しょうがねぇから今日は特別に大目に見てやるよ。」

と、言った。

まぁ、まだ認めてはいないけどな!