視線の先には

アイツ。


俺の幼馴染みの逞(たくま)

顔が良くて、そこそこ勉強も出来て、運動も得意。

男女共に人気者で

大の女好き。


俺の自慢の幼馴染みだ。


だから、アイツには知られたくない。
バレたらきっと、嫌われる。

そう、考えただけで、胸が凄く苦しくなる。


「ははっ……俺ってば、末期じゃん……」

ボソッと呟く。


そぅ。

俺はアイツが好きなんだ……