「智ー!お友達が来たわよー。」

1階から、母さんの声。


友達?
誰だ?

つか、この暑い日に来んなよなぁ。

俺の部屋クーラー壊れてて、微弱の風しかおくってくれない、扇風機しかねぇんだから。


とか、思いながらも

「あがってもらってー!」

と、返事をした。


暫くして、階段を上がる音が聞こえてきた。

そして、ガチャッ。

ノックもなしに、扉が開いて……


「よっ。」


逞が現れた。


「へ?逞!?」

まさか、来るなんて思わなかったから、驚いていると


「なんだよ。俺が来ちゃ駄目なのかよ?」

と、ちょっと不機嫌になった逞。


俺は慌てて、駄目じゃねーよ、と言った。


ただ、ビックリしただけだってば……