「ここ座ろ」 ベンチを指差して言うと 結城は崩れるようにそこに座った あたしもその横に座る 「結城ー」 「……」 「結城ーー…」 ……寝ちゃった。はやいな…。 「ふはっ。耳垂れてる」 髪を撫でると 耳がぴくんと反応する あー可愛いっ! このまま連れて帰っても 別にいいんじゃないかって思うけど ベンチから立ち上がる