王子様の秘密-上-




「今のお前は、桜木ちゃんに夢中すぎるんだ!!」

「ずばり!」

「その通り!」



恭平に続いて、双子が頷く。


俺が陽菜に夢中?

まさか…

バカ言うなよ…



「んなわけ…」

「映画、なんでアレにしたの?」

「あれは…」



そういえば…

“陽菜が見たいって言ってた”から。


なんて、言えねぇ。



「てきとーに選んだんだよ」

「へぇ…」

「そんな目すんな!!」



俺が寝ぼけてたから、陽菜の用事潰したんだし…

応援が嬉しくて…


……は?

待て、俺。

“嬉しい”ってなんだ?



「眠かったんだよ」

「ふ~ん。
でも、映画館行くより、家に直で帰った方が早かったよね?」

「…家で寝れねぇから」

「あ、そっかぁ。
陽菜ちゃんいじめたくなるもんね?」

「まぁな………って、は!?」



俺が驚いて見ると、アイツらは同じ笑みを浮かべていた。



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