「帰ろう」 「え? 成弥終わるの待たないの?」 「うん」 試合が終わるなり、すぐさま席を立つ恭平君。 冷たくない…? 試合は廉君が言った通り、負けるわけがなく、大差で勝った。 「陽菜ちゃん」 「?」 「早く帰るよ」 「ま、帰らなくても出ないと」 なんで? もう少しコートにいる人達に祝福しようよ? そんなことを言う前に、恭平君に手を引っ張られた。 「いいから、出るよ」 有無を言わせぬ表情で… 私はただ頷いて、恭平君に引っ張られるまま、会場を後にした。 ,