「うんっ!幸せだよぉ」





愛美は今日一番の笑顔で微笑んだ





あ、そういえば愛美に相談したい事が……



「ねぇ、愛美……相談したい事があるんだけど…」




「うん!何でも言って!」




フゥ…




「あたし…モデル辞めようかなって考えてるの」



愛美は一瞬ビックリした様子だった。


「…なんでなの?」





「……あたし、友達があたしの事モデルだと思って接するのが嫌なの。どんどん友達が離れていっちゃう気がする」



これがあたしの本音。



愛美は んー と考えて



「でもさぁ、もし美央がモデル辞めたとしても、前モデルだったことには変わりないじゃん?だからみんなそういう意識は抜けないと思う」




そっか…


あたしがモデルを辞めたところで


今度は、元モデルっていう目でみられる




愛美は、それに…と続けた



「失礼だけど私は、美央の事モデルとして見てないし!」





「愛美~……」




「泣かない泣かない!それに、美央はモデルの仕事が好きなんでしょ?」




あたしは、涙目になりながらこくりと頷いた




「じゃあ辞める事なんてないよ!友達関係に関しては、私が全面でカバーするから!…ね?」




なにより、愛美の優しさが嬉しかった



あたしはモデルを辞めたかった訳じゃないのかもしれない



それを気付かせてくれた愛美。




あたし達、上辺だけの付き合いじゃ終わらないよ。きっと






もう、あたしの気持ちに迷いはなかった





「辞めない!」