「入学式終わったらゆっくりはなそ!」



小声で言ってきてくれた一言が、凄く嬉しくて

早くおわんないかなーなんて思いながら、入学式は終わった





「これで入学式を終わりにします」



ガヤガヤとしはじめた頃、



「名前なんて言うの?」



早速隣の子が話し掛けてくれた。





なんだか、この瞬間、この子とは仲良くなれそう なんて思ってたりした




「あたし黒羽美央!美央でいいよ!」



人見知りなはずのあたしが、あたしじゃないみたいに普通に話せていた。



「可愛い名前!美央可愛いっ!!私、坂本愛美!愛美でいいよ!!」




「愛美ね!了解っ!」




その頃から愛美は元気少女で、あたしは少し圧倒されながらも 

凄く嬉しかったのを、今でも覚えてる。