そんなわけで、ナル君が純粋な心を持っている

のはほぼ奇跡的いやとんでもなく何かに守られて

きたのだろうと推測してみる。

「ナル君はみんなのこと好き?」

この子は好き嫌いとかなさそうだよね。

「うんっ、俺のことよく知ってるからなっ。

京はよく遊んでくれるんだ。意外とゲーム

強いんだ。ユウヤは一緒にはしゃいでくれる

楽しいヤツだけど何気心配性なんだ。

慶詩は毎日美味いご飯作ってくれんだ。

いっぱい食べろっていつも大目に入れてくれる。

伊織は女にだらしないけど何かあったら一番

に気付いてくれるヤツでな。

馨はいつも起こしてくれたり俺が無茶しそうに

なるのを全力で止めたりしてくれる。

ちぃーは一緒に甘いもん食べに行ってくれる。

そんで、一番優しいのはちぃーなんだけどな。」

ナル君は嬉しそうに話してくれる。

どうやら、あたしはその大きな壁を前に

立ち尽くすという立場にあたりそうだ。

みんなの仲の良さは一筋縄じゃ到底

分かりっこないってわけだ。

「ヒヨリンは無茶すっけど、誰よりも俺たちの

味方になってくれるよな。」

その言葉に感動してしまったではないか!!

ナル君の馬鹿者。

涙ちょちょぎれるほどの感動もんだぞ。

「無茶しすぎかしら?」

実際のところあたしそこまで無茶してないぞ。

確かに、変質者事件や明香里ちゃん事件に

巻き込まれただけですぜい?

「し過ぎ。」

そうですか。

自粛しなければいけませんね。

「気を付けます。」

ご迷惑おかけしてすいません。

今後は努力致しましょう。

「それでも、ヒヨリンの言葉は信じられるんだ。

すごく勇気を貰えるっていうか自信持てるって

いうか何て言えば伝わるのかな?」

ナル君、もうそれで十分伝わりましたよ。