周りが何もないところまで来てしまった。


もしかしたら…


と思ったから。


電話をかけながら探してると、
地面に座り込んでいる人影を見つけた。


あれは…京だ!!!!


毎日一緒に居るようになってから
後ろ姿だけでわかるようになった。


「京!!!」


俺は電話を掛けたままだってことも
忘れて京に駆け寄って抱きしめた。