「大人って訳分かんねぇよな。
自分の機嫌で俺等に当たってよ。
機嫌悪い日には殴る蹴るの繰り替えし。
機嫌いい日はすげぇ話しかけて来たりしてよ……」


「…あんたの方がまだマシだ。」


こいつはもっとひどかったのか?


「俺はあんたじゃねぇ。彪兎(あやと)だ。」


「女みてぇだろ。」


言って笑う俺。


「別に…あたしも男みたいだし…」


「俺等、似たもの同士だな?」