―翌日
あたしと奈美と修一くんは
祥くんがバイトしてる
海の家に、お邪魔した。
開店前だったけど、
特別に中に入れてもらった。
「朝ご飯、俺がご馳走するよ」
祥くんが、あたし達3人の朝食を振る舞ってくれるらしい。
やっぱり祥くんと会うのは
気まずかった。
祥くんは、いたって普通だったけど…。
奥の方では修一くんも手伝ってる様子。
作業してる祥くんを
何度もチラ見してしまう、あたし。
見る度に、心臓がばくばくする…
だめだめだめ!!!!
告られただけで、
何好きになりかけてんの!? あたし!
流されちゃだめ!
奈美も、あー言ってたし、
しっかりしろ!!!!
「さっきから何ぶつぶつ言ってんの?」
「な、奈美…!!!びっくりしたぁ」
「もしかして祥くんの事?」
「も~~奈美は何でもお見通しだね」

