「おねえちゃん、ぞればニットのながに着るんだよ」
私の拙い説明を聞いた後、鼻が詰まってるせいで舌足らずな唯香は間髪いれず答えをくれた。
「ありがと唯香!!助かった!!」
さすが唯香ちゃん!!
なるほど、あの毛糸の服の下に着るのね!!
唯香に聞かなかったら普通にあの毛糸の上から着ていたよ…。
危うく珍妙な格好で出て行って笑われるところだった。
結局あのオシャレッスンじゃ何も身につかなかったことか。
おされがーるになる道は険しいってことですね、はい。
「じゃあね、唯香!!養生しなよ!!」
通話を終了して、即行で着替える。
第一関門クリアーだぜ!!
っと思っていたら甘かった。
そりゃあ。
添加物たっぷりの外国のお菓子くらい甘かった。



