何かの暗号?

魔法の呪文?


不思議な音の羅列のように聞こえてしまう。



『俺とつき合え』



それが漢字に変換されて、意味を飲み込んだ。


…理解したくはなかったけど。



「あの、ちなみに…どこに?」


ダメもとで言ってみた瞬間、ギロッとニラまれる。


さっきまでより、もっと怖い…!


あたしは思わず、身をすくめた。



「俺の彼女になれよ」


力強い言葉。



その迫力に押されて、

嫌だと言うことは…できなかった。