子羊ちゃんのユウウツ


りゅーじくんは慌ててあたしを止めた。


あたしはりゅーじくんの言葉の意味がわからなくて、首をかしげた。



「…だから、今、ゴムないからできないんだって」


「ゴムって何…?」



言ったとたん、またりゅーじくんに抱きしめられた。



「めー、頼むから、それくらい知っててくれよ」



あたしの頭のなかでは、ハテナマークが広がった。


それって、知ってるものなの?



りゅーじくんがため息をひとつついてから、

あたしに小さな声でささやいた。



「…避妊できないってこと」

「ひっ…!?」


その言葉で、あたしの顔が熱くなった。



「めーの初めては大切にしたい」