子羊ちゃんのユウウツ


まだキスしかしたことないけど、

いつかはりゅーじくんとするんだろうなって漠然と思ってた。


彼ならいいって。


だから、今、しちゃってもかまわないハズ…!



あたしは背中に手をやって、

ブラジャーのホックを外そうとした。


それなのに、うまくいかない。



「あ、あれ…?」


手が…震えて、

できない。



「めー、いいから」


りゅーじくんがあたしを抱くようにして、

あたしの手を包み、横に下ろさせた。



「…ごめん」


「な、なんで、りゅーじくんが謝るの?」



あたしは彼の胸に顔をうずめた。


今、

こんなにも近くに、

りゅーじくんがいる。