りゅーじくんの考えてることはよくわからないことも多いけど、

あたしを思ってくれてる気持ちが心地よくて、

とてもうまくいってると思うんだ。



彼以外につき合った人はいないから、比べようがないけど。



「ま、サッカー部の笹山とつき合うのは憧れの矢治くんに近づくチャンスでもあるわけだけど、

あんまり公認カップルになっても、矢治くんの恋愛対象から外されちゃうわよ?」



「え…?」


明日香ちゃんの言葉にびっくりして、何も言えなかった。


まさか明日香ちゃんが、そんなこと思ってるなんて…。



あたしはワンテンポ遅れて、首を横にブンブンと振った。




その時、



視界にりゅーじくんの顔があった。