サッカーがうまくなってるかなんて、見ていてもよくわからないあたしだけど、 試合に出たと聞いては喜んでた。 『いつも俺のこと見てただろ?』 …そうだ。 いつしか意識はしなくなったけど、 ずっと、彼を見ていた。 あたしは、 自分の唇に そっと触れた。 胸が、トクンと、 穏やかだけれでもしっかりとした音を奏でた。 もしかして、あたし、 りゅーじくんに …恋してる?