あたしはりゅーじくんの横顔を見上げた。


「どうかしたか?」

「う、ううん。なんでもない」


慌てて首を横に振った。



そりゃ…カッコいいもんね。

りゅーじくん。


ちょっと顔が濃いから、好みはわかれるかもしれないけど…。



そのとき、

不意に気づいた。



もしかして、

そんなりゅーじくんと手をつないでるから、目立つの!?




あたしはとっさに手を振り払った。


「…めー?」


りゅーじくんが立ち止まって、あたしを見る。



その顔が不安そうで…胸が痛くなった。



「ご、ごめん…! みんなに見られてるのが気になって」