あたしはカバンを肩にかけながら、聞いた。



「ん。明日からはまた部活で忙しくなるから、今日だけでも一緒に行こうと思って」


「そうなんだ…」



あたしはりゅーじくんが差し出した手に、

緊張しながら自分の手を重ねた。



りゅーじくんとこんな風に歩くことはまだ2回目で、

ぜんぜん慣れないよ。




りゅーじくんの部活の話を聞きながら歩いてると、学校に着いた。



…あ、あれ?


なんか、周りに見られてる。



あたしは視線を感じて、そわそわした。



誰かとつき合うって、こんなに注目されるの?


それとも、りゅーじくんがモテるの?