それからまた、りゅーじくんと会うことがないまま、
日は流れて、新学期になった。
「おはよう」や「おやすみ」のメールは来てたけど、
りゅーじくんが無口だからか、
電話はなくて。
ホントにつきあってるのかなぁ?
と誰かに相談したくなった頃だった。
あたしは玄関のドアを開けて、カタまった。
「…りゅーじくん」
「おはよ」
りゅーじくんが制服のズボンのポケットに手を入れて立っていた。
お母さんに友達が迎えに来てくれてるって言われて、
てっきり明日香ちゃんだと思ったのに。
「ど、どうして、家まで?」
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