こらえていた感情が、溢れ出した。 「不安だったの! 巧は一緒にいても、携帯ばっかり気にしてるし… デートもドタキャンするし… どこか遠くに行っちゃうような気がしてた」 「そんなこと考えてたのかよ! そんなん、仕事の用件だけだったし」 今度は、呆れたように言った。 「そうやって… いつもいつも、偉そうに言わないでよ!!」 ついに、そんなことを私は口にしていた。