一男三女物語

早紀は洗い物を済ませソファーにどっかりと腰を下ろした所に田辺がシャワーを浴びてやってきた。

「お先!早紀ちゃんもシャワー浴びるかい?」

「はい!」

早紀はそう言って立ち上がり浴室へ向かった。

「タオルはそこの籠の中にあるから!」

「はァァい!ありがとうございます。」

早紀は緊張で言葉にならない。

私、どうしたらいいの… このまま田辺さんのするがままに身を任せていいのかな?一応拒否して純情ブリッコするべきかな?待ってましたって身体開いたら嫌われるかな?と一人で思いを巡らせていた。知らず知らずのうちにシャワーも念入りにになりいつもの倍以上の時間を要したことは言うまでもない。

「あぁ〜気持ちよかた。」

早紀は田辺が座っているソファーの横に座った。

「本当に今日はありがとうございました。楽し過ぎて…」

……その瞬間田辺の携帯が鳴りだした。

「はい!田辺です。えぇ〜わかりました。」

田辺は不機嫌な顔をして携帯を切った。