一男三女物語

「早紀!あんた何考えてるの?」

「田辺さんが求めるなら全て捧げる覚悟はできているわ」

早紀はそう言うと自分の部屋へと入っていった。

「田辺さんなら大丈夫よ!ちゃんとした人だから!きっと早紀姉ちゃんを大事にしてくれるわよ」

亜紀は相変わらず大人びた口調で言った。

「私も大事にしてもらわなくっちゃ!」

真紀が谷崎を見て言った。

「じゃ僕はこれで失礼しようかな?」

谷崎は笑いながら言った。

「もう帰るの?泊まっていってよ」

真紀が谷崎の腕に身をすり寄せて言った。

「何をいちゃついてるのよ!宗一郎がいるのよ!」

やっぱりここは亜紀が許さない。

「谷崎のお兄ちゃん泊まっていけばいいのに!僕、真紀ねえちゃんのあかちゃん見たいし」

「はぁ?宗一郎!何てこと言うの!意味わかってるの?」

「当たり前だろう!僕だってどうしたら子供ができるぐらいわかるよ」

谷崎と真紀は顔を真っ赤にして何も言えなかった。