一男三女物語

田辺と早紀はホテルのレストランを出て車で走り出した。

「ごちそうさまでした。こんな幸せな気分初めてだわ!」

「早紀ちゃん!僕が前に言ったこと憶えてる?」

「えぇ?どんなこと?」

「早紀ちゃんがもうちょっと大人になってまだ、僕に気持ちがあったらまた、考えるよって言ったことと彼女も作らないし、結婚もしないってこと」

「あぁ〜思い出したわ」

「あれは訂正するよ!」

「はぁ?」

「僕と付き合って欲しいんだ!」

早紀はその言葉を聞いて気を失いそうになった。

「今、何て言ったの?あと一回言って!」

「何回も言わさないでくれよ!僕だってこれを言うの勇気がいるんだよ」

田辺はそう言って車を停めると早紀の唇に唇を重ねた。

早紀はこれは絶対夢よ!一番美味しいところで夢が覚めるんだわ!

「付き合ってくれるね?」

早紀は返事の代わりに田辺の胸に顔をうずめた。

「僕は刑事だ!時間もあんまりないし、親父みたいにいつどうなるかわからない?それでもいいかい?」

早紀は田辺の胸でうなずいた。