一男三女物語

「これ何？」

亜紀はその画面を見ても意味が解らなかった。

「これは〜！」

田辺が驚いた表情でパソコンの画面を見入った。

「亜紀ちゃん全部見せてくれる？」

「はい！」

亜紀は、データーを開いていった。

「なるほど〜」

最後に映像が出てきた。

「これで松川大臣も終わりだね！亜紀ちゃん、これコピーできる？」


「いや！コピーガードがかかってます。それも単純なコピーガードじゃないわ！私じゃ無理ね！」

二人の会話を聞いていた、四人は、訳がわからず苛立っていた。　　

「それでどうなったんです？」

祥子が苛立ちを押さえて聞いた。

「これは、松川大臣の裏の金の流れの全てと、証拠となる映像が入ってます。」

「どう言うことですか？」

「今、見た限りでは、７件の企業から数十億の金を受け取り、その内容と振込まれた口座の明細、それから松川大臣が企業の社長と会って話している映像もあります。」

「これどうするんですか？」

田辺は、考え込んだ。