「んんん、んんんんんん」
「普通、驚くだろ…と言われましても、
喧嘩したらなんとなく勘づくでしょう？」
「だから、なんでわかんだよ…」
「あぁ？舞莉！
お前奏と喧嘩したのか？」
「いえ、正確にはそいつのお友達と」
「怪我は？」
「私が怪我する事なんてあると思いますか？
相手素手だったんですよ」
「じゃぁ、大丈夫だな」
「勿論ですよ」
「奏、お前はなにをしたのか自覚はあるか？」
「勿論です…
ダチ使って襲わせようとしました…
すいませんでした…」
「もう、すんなよ」
「はい…」
あら…拓兄と喋っているときは
さっきと態度が全然違いますね。
しかも、キチンと謝って…。
ん？私は村岡の言葉に疑問を持った。
「あの…襲うって何ですか？」
「え…ぇと」
村岡が答えようとしていたけど
言葉を詰まらせている。
「ん～、舞莉は気にすんな」
私はその答えに満足出来なかったけど…
「はぁい」
まぁ、いいか。
