カイって男はどうするべきなのか
分からずにウロウロしていた。
「チッ、カイ。お前も付いて来い」
「ういーっす」
村岡の言葉に返事をしてカイは
男たちを踏みながらこっちに来た。
てか、踏みながらって
どうなのよ!
痛いじゃん、
怪我してる奴痛がってるじゃん。
んで気付かないんだろうかね。
「ん、カイ!
男共を踏むな!いてーよ」
「へーぃ、てか女、
なんでお前さんに指示されるんや!
つーか“いてーよ”ってなにさ
お前さん痛いんか!」
「ゴチャゴチャうるさいよ。
カーイ君っ」
私はわざと茶化すように名前を呼んでやった。
きっと突っかかって
来るだろうなと思ったけど。
要するに、からかいやすいという事だ。
「んだよ!なんか変な風に俺の名前
呼ぶんじゃねー!
つーかなんで俺の名前知ってんだ!
アホ!」
何故?
何故、最後に“アホ”と言った!
この子の頭はどうなっているのだ?
なんでって村岡がお前の名前呼んでたし、
普通に考えたらわかるでしょ。
人にアホとかいって
自分が一番アホなんじゃないのか。
「何、黙ってんだぁ?
お「うっせぇー!!!」
「さっきからグチグチグチ、カイ!
お前の口にガムテープ貼るぞ?」
「ガムテープは勘弁して下せぃー。
あれ、はがす時超痛いんすよ」
「んなこた知るか!」
ペタ
「フハっ」
「んんんんっんんんん!」
(↑何笑ってんだよ!)
「笑ってなんかいませーん」
「なんでわかるんだ?」
村岡が小さく呟いた。
村岡ウケル…
ガムテープ、ミッフ○ーちゃん風に貼った!



