紅佐離


「此処一応保健室ですし…
 話してるだけなら帰りましょうよ」

「あ、そか此処保健室か、
 先輩と話してたからー」


だからって理由にはならないよ。


「忘れてたー佐々木の話で
 盛り上がってしまったのう」


だから、先生のそのキャラは何なんだよ。


「わりぃ…体調大丈夫か?」


いままで散々私の事なんか
ほっといて話に夢中だったくせに。


「えぇーもうちょい
 あさりたかったあー」

だから…此処は保健室で、
大事なモノとかいろいろあるんだから
あさったらあかん。

もう…一人一人の言葉に
心に中で突っ込んで疲れた。


「あぁ~、舞莉が怒りモードに
 入っちゃう前に解散しよ。
 ほら和十も稜牙も荷物持ってGo
 先生も、職員室行って
 仕事でもして来て下さい。
 ほら、舞莉、立てる?」


わ…憂は凄い。

みんなに指示を出してます。
というか拓兄…
どうやって学校まで来たのだろうか。


「拓兄、学校までどうやって来ましたか」

「どうって…走ってきた!
 俺の体力なめんな」


バイク乗ってるんだから
バイクでこればよかったのに。


「あー、じゃぁ俺が送ってったるで」

「マジっすか?先輩神!」

「おぉもっと言えーははは」

「てことで先生お願いします」

「へーぃ」

「じゃ、俺たちもこれで…失礼しました」

「じゃぁねー」

「じゃぁ舞莉、また明日」

「はい、明日」

「俺らも行くぞ」

「はい」


私は先生の車へと向かって行った。