紅佐離


「いえ…なんでもないですので、
 気にしないで下さい」

「へぃへぃ」

「「えー!!」」


う…うるさいな、
しかも和十君も稜牙君も反応遅いですし。

てか、稜牙君がこんなに
大きいリアクションをとるなんて。
そこに驚き。


「あんたら、うっさい!
 こんな至近距離ででかい声出すな
 頭に響く」


おぉ~、憂Nice。
というか黒いですよ…
オーラが…ブラック憂だ。

和十君も稜牙君も
ブラック憂にビビッていた。


「おっ憂ちゃんが怒ってるとこ久しぶりに見た」


拓兄、感心するところじゃないよ。
なんと言うか…


「なんだ、なんだ?
 佐々木もどっか族入ってんのか」


冗談まじりで先生は聞いた。


「先生、驚きますよ!
 俺らもビビったんスから」


和十君が先生に言った。


「そりゃあ楽しみだ、で?」

「唏龍っすよ」

「マジで?!
 てか、唏龍って全国の中で結構強くて」

「そうっすよ、
 んで、唏龍の総長だったそうです。
 通称黒蝶」

「うわぁおっ
 こんなところに大物発見したどぉー」

「雅夜先輩っていくつキャラ持ってんすか?」

「えー、秘密ー」


和十君が話始めたと思ったら代わりに
稜牙君が話進めてるし。

途中から先生キャラ可笑しいし。
拓兄は突っ込んでるし。

和十君は保健室の棚あさってるし。

憂は…皆の会話を聞いてた。


「あの~」

「あぁ?」
「なんだ」
「何?」
「どしたぁ?」


わぉ…
いろんな返事が返ってきた。
ビックリだぜ★

……
私までキャラが可笑しくなってるかも。

ヤバ