!?

保健室に居た全員が反応した。


「舞莉、起きた?大丈夫?」

「……憂、雷斗は?
 さっきまでいたんだよ」

「舞莉…雷斗君はいないよ」

「何言ってるの?
 雷斗は…ぁ、ああああああああ!!」

「舞莉、落ち着いて、
 大丈夫、大丈夫だよ」


憂が私を抱きしめてくれる。
そのおかげで夢だったことに気づいた。

稜牙君、和十君、先生は
目が点になっていた。
驚かせてしまった。


「ごめん、憂。ありがとう」

「いいのよ、あのね、
 稜牙が付き添っててくれたんだよー」

「え…そうなんですか?
 ありがとうございます」

「え、いや。俺が悪かったんだし…別に」


顔が赤い。
隠しているように見えるけど。



ガラッ



ドアが開いた。
誰が来たのかな。


「舞莉」


この声…


「拓兄」


私の声が聞こえたのか
こっちまでダッシュして来た。

というか先生此処に居るし、
拓兄と知りあいかどうか確認できるな。
そんな事考えてる場合じゃないか。


「大丈夫か?」

「え、あ、はい。全然平気です」


凄い勢いでこちらまで来て
いきなり質問をされ戸惑った。