-保健室-


稜牙は舞莉をベッドに寝かせ、
稜牙は近くの椅子に座った。
そして…


「ごめん」


そう何度も謝った。


「ごめん、本当にごめん
 追い込んでごめん。
 俺、自分のことしか考えてなかった。
 桜沢……ごめん…
 金蝶の正体が知りたくて…
 ごめんな」


稜牙の心の中に不安が生まれた。

追い込んだのか?

それとも、桜沢の事をもっと
知りたかっただけなのか。


俺の心はどうなってるんだよ…。


今の稜牙には解決する事の
難しい壁にぶつかった。