「嫌、嫌だ。
 止めて、ヤメテ…」

「舞莉?」

「桜沢?」

「舞莉、どうしたの!?
 舞莉!!」

「…らぃ…と…ゃだ…ゃあぁ…」


憂や稜牙君、
和十君の焦った声が聞こえる。

私は憂の焦った表情、

稜牙君の驚いたような表情、

和十君の理解ができていないような表情。

みんなの表情を見終わる前に意識を手放した。

そして、憂の胸の中へと
崩れて行った。