-コンコン-


「失礼します」

「お、来たな。もっと早く来いよ」


う…ウザい。
これでも結構急いだほう。

なんか言われるのが嫌だったので
ちょっとだけ急いだつもり。


「で、なんで外見てた?」

「考え事を少し…」

「お前何考えてんの?
 教師の俺でさえわかんね」

「私だって貴方が何考えてるかわかりません」

「おぉ、それよく言われるー」


褒めてなどいないのに…
本当に何を考えているの?


「んー、考え事ねー。
 色々考えなきゃいけねーのは分かるが…
 (あんま分かんねーかも)
 切り替えはちゃんとしろ」

「今何気にわかんないって言いましたね
 心の声がこぼれてましたよ」

「マジか、まぁそんなこたぁ置いとけ」


いや…置いとけって…駄目でしょ。
普通に考えて。


「という事で、
 切り替えをしっかりしましょう」


どういう事なのか全くわからない。
ですが、“切り替えをしろ”
という事が言いたいんだよね。


「んで、もう一個」

「なんですか」

「前此処に呼び出した時、
 お前俺が昔族に入ってた事当てただろ
 それから気になってたんだが、
 お前なんで真面目ちゃんなんか演じてんだ」

「!!」


バレテル…ドウシテ…