私が落ち込む事じゃない。
拓兄だって嫌だったはず。
淳哉を……
淳哉をお祖母ちゃんの家に預ける事なんて。
お母さんが仕事で忙しくて…
私と拓兄で精一杯愛してきた。
お母さんも年に一回という少ない機会だけど
帰って来て淳哉に愛をそそいだと思う。
お祖母ちゃんの家は
お母さんの仕事場の近くだから、
それなら淳哉に頻繁に会えるしいいと思う。
でも、私たちはどうなるの?
淳哉が一歳になったときには
お母さんも仕事に戻って、
ずーっと…一緒に居た…
それに私たちにはお父さんが居ない。
勿論、私が生まれたときには居た。
でも…仕事で、命を落とした。
ニ度とこの世には戻って来れない。
淳哉はお父さんの愛を知らない。
この話はまだ『提案』
だからなくなるかもしれない。
でもそれは私の勝手な考え。
自分勝手な考え、よくわかってるつもり。
でも…



