紅佐離


「実はな…淳哉の事なんだ」

「え」


どうして淳哉のこと?
もしかして…


「多分舞莉もなんとなく
 勘づいてると思うけど……」


私は今、一人でリビングに居る。

小さな明かりが一つ、ついているだけ。

私の回りが明るくても私の心は

闇へ落ちた。

まだ確実な事ではないのは分かってる。

でも…
そんな提案が出た事がショックだった。

淳哉にとったらそれがいいかもしれない。
淳哉を1番に考えるならそれが…