私と憂は6時頃まで思いっきり遊んだ。
憂は一度私の家に寄って、
荷物をまとめて自分の家へ帰った。
ありがとうございました、とお礼を言って。
私は今も、モヤモヤの意味は
理解出来ていない。
そして、今は拓兄と淳哉と私の為の
晩ご飯を作っている。
「出来ましたよ~」
テレビを見てる2人に声をかけた。
「「はーい」」
食卓へ来て3人で仲良く食べ始めた。
「「「ごちそうさまでした」」」
皆で声を合わせて挨拶をし、
私は片づけの用意をした。
拓兄は淳哉と一緒に
お風呂を洗っているようだった。
拓兄が淳哉と丸一日居る光景は
貴重ではないだろうか。
だって拓兄は、族の幹部。
私も昔は族に入っていたから
その大変さはよくわかる。
私の族も大変だったから。
でもみんなのお陰で楽しい毎日を
過ごせてたんだ。
雷斗…お前は、
みんなに慕われてて私が
初めてあの場所へ行ったとき
凄く戸惑ってアタフタしてたら
「落ち着け」って優しく言ってくれた。
お前の支えがあったから
総長になれたんだ。
感謝してる。ありがとう。
この思い、伝えること出来るかな。
私はもうあの場所へは行けない。
行ってはいけない。
奇跡がない限り無理だ。
雷斗…
「舞莉~淳哉風呂入れとくぞ~」
「ぁ…はーい、お願いします」