舞莉side

今は9時前。
私は今朝食を作っている。
リビングには、私以外誰もいない。
みんなまだ寝ているよう。

愛花音さんは泊まっていかれると
思っていたのだが
9時過ぎくらいに拓兄が送って行っていた。

そして、今日は土曜日。
天気は晴れ。
お出かけ日和!

久しぶりに憂と何処か遊びに行きたい。
でも淳哉が1人に…って、
確か今日は拓兄が一日中家に居る日。
Niceタイミング!

早速拓兄にお願いしに行こう。
と言ってもまだ寝ているかな。

それに、憂にも確認しないといけない。


「おはょ~…」


私は声のした方を見た。
憂が起きてきた。
他の方はまだのようだけど。


「憂、おはようございます。寝れましたか?」

「うん、めっちゃ寝れた~」


まだ眠そうで目を軽く擦りながら返事をした。
何だか可愛い子猫みたい!
私は先程完成した朝食を
憂の座った机の前に置く。


「ありがと、いただきます」

「どうぞ」


それから淳哉、拓兄という順で起きてきた。
憂はその頃にはすっかり目が
覚めたようで洗い物などをしてくれた。