今、俺はパソコンを前に苦戦中。
桜沢の事を調べると言ったものの
俺はあまり機械類が得意じゃねーんだよな。

そして…和十はというと…


「なんだコイツ!
 クリア出来ねーじゃん
 クソゲーかよ!」


ゲームで遊んでやがる。
俺は和十を睨んでやった。
それに気づいた和十は
わりいわりぃ、と反省のいろも見せずに謝った。


「お前も調べろよ」

「は~い!
 でも稜牙が舞莉の事
 調べるんだったら俺必要なくね?」

「佐々木の事でも調べりゃあいいだろ、
 あいつもきっとなんかある」

「おぉ、そうだな!調べてやらぁ」


和十がやっとやる気になった。
和十は俺なんかよりすっげぇ機械類に強い。

だからきっと佐々木の裏はすぐに掴める。

カタカタとキーボードを打つ音が部屋に響く。




「見ぃつけた~」




和十が声を上げた。
俺は和十のパソコンを覗いた。
そこの書いてある情報に納得した。

なんで黒いオーラが強いか…


「佐々木って…」

「そーゆー事だな!
 俺も見つけた瞬間間違いかと思ったけど。
 間違いねぇよ。
 これは佐々木の情報だ」


久しぶりに見た。
和十の真剣な表情。
普段ふざけているがいざとなると
すげぇ力を発揮する奴だ。