「お前ら何やってんだよ」


女は青い石の付いたネックレスをし、
金色の髪。
俺はそのネックレスを見て
『青龍』の族の奴だと分かった。
そして、2代目総長。

暗くて顔は見えなかったが綺麗な奴だった。

確か『金蝶』が通り名。

金色の髪が蝶のように飛び、
相手を倒していく。


「なにって見りゃわかんだろ」


俺たちを蹴りながら男が言葉を吐いた。


「いや、悪いけどわかんねえよ
 喧嘩か?にしてはやり過ぎ」


『金蝶』が男たちに冷たく言った。


「は、お前には関係ねえよ」

「ああ、確かに関係ないかもな
 お前らみたいな薬やってる族なんて」

「さっきからうるせえな。
 消えろや」

「おい、勝手にどっか行くなよ」


一人の男がやって来て金蝶に話かける。


「あ、ごめん、忘れてた」

「忘れるなよ!
 で、なにやってんの?」

「喧嘩という名の戦い」

「喧嘩かあ、派手にやってんなあ」


こいつ青龍の副総長だ。
確か、通り名は『雷渦』。


「ちっ、お前ら!
 無視してんじゃねえよ」

「うっさいな、無視してねーよ
 今から相手してやる」

「え、なに?お前相手するの?
 この子たち守っちゃう感じ?」

「ちょっと黙ってて」

「あい」


男が金蝶の前まで歩いていく。
雷渦はその様子をにこにこしながら
眺めているだけ。


「一つ言わせてもらうけど
 ここ結構人目に付くからさ
 もうちょっと場所選んで」

「黙れや!女!」


金蝶に殴りかかった。
だけど金蝶はそれを軽くかわした。

あっという間に男たちを片付けていた。
いつの間にか男たちは消えていた。

その場には俺と和十、金蝶と雷渦の
4人が残っていた。