「あの…稜牙君」
まだこちらを見ている。
その様子に気づいた憂と
和十君も静かに稜牙君の返事を待った。
「…お前…髪おろして眼鏡とってみろ」
「え…」
稜牙君には1度おろしている姿を
見られている。
なのになんでもう一度?
何か考えがあるだろうか。
「いいから」
「…は…ぃ…」
憂に助けを求めようと思った。
でも、助けてもらってばかりでは駄目だ。
私は稜牙君の指示に従うことにした。
スル…
私は髪をおろした。
カチャ…
眼鏡をとる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…