「フッ」
軽く笑う。
きっと私が本気を出すとすぐに終わってしまいそうだ。
本気は出さないように頑張ろう。
「なに笑ってんだよとうとう頭いかれたか」
「ギャハハハ」
私は髪を解き、眼鏡を外した。
「うぜーよ。今のうちに私の前から消え失せろ」
昔の口調に戻った。ま、いいや。
「なんだこいつ、雰囲気が変わった…?」
早く片付けよ。
ざっと7人くらいだしすぐ終わるか。
「ほれ」
3人の男には鳩尾に1発ずつ。
ドスッ
ゴッ
ドッ
「グぁ…」
「う…ぁ」
「っ!」
男たちはその場に倒れた。
そして次は…うーん飛び蹴りにしよう。
「とりゃ」
なんかヒーローになった気分。
「うぁ」
ドンッ
男が吹っ飛んだ。
そして、アスファルトへなかなかの勢いで尻もちをついた。
「すっげー痛そう」
というか全く手ごたえない。
もう飽きた。
残りの3人には軽く顔面パンチ。
だがこれも1発で終了。
全然楽しくねえよ。
ストレス発散なんて考えた私は馬鹿だ。



