「智に会って来る!奥の部屋?」
「マリリンー
俺を置いて行かないでー」
置いて行くって、すぐそこの
総長部屋に行くだけではないか!
というかいい加減はなれようよ。
いつまで私のこと抱きしめているのだ。
「うん、そうだよ。
もしかしたら智、舞莉ちゃんに
襲いかかっちゃうかも」
「夏輝、大丈夫だ。
智が舞莉を襲ったら呪いかけるから」
「え、まって拓兄。
そこは助けてよ。
呪いかける前に助けれるでしょ」
てか、自分の族の総長に呪いかけるって
いいんだろうか…。
「あの、サトって誰ですか?」
「えっと、貌龍の総長だよ」
「そうなんだ、さんきゅ」
「よし!なんか怖いけど
行ってくるよ!」
「夏輝のせいだぞ!
マリリン、俺ついて行く!」
「じゃあ一緒に行こっか」
ああ、微妙に上目遣いになるこの角度!
反則だよ!
「やったあ!」
「え、舞莉俺も行く」
「舞莉ちゃんを守ってやるぜい」
「面白そうだから、僕も」
結局みんな行くんじゃん!
てか夏輝、面白そうってなに。
「稜牙君も来てね」
「ああ」



