「あぁ、合ってる。
 俺はその頃狂ってたんだよ」

「え、狂ってた…って。
 何かあったの?」

「秘密だ、
 同情されるだけだから」

「お前、逃げたな。
 そんな奴貌龍には入るな」

「お前に決められたくねーよ」

「チッ、俺帰る。またな、舞莉」

「え、あ、はい」


奏って一体なに様なのよ。
自分のペースでなにもかも進めてく…


「稜牙君、そろそろ教室戻りましょう」

「なぁ、サボろうぜ」

「え」


稜牙君がそんな事言うなんて…
て言うか今の言葉って
私に向けられた言葉…?


「わり、何でもない」

「サボろっか、何処行く?」

「え…何処でも…」

「じゃぁ…屋上行こ!」

「鍵ねーよ」

「私持ってますよ」


私はそう言ってポケットから鍵を
取り出して屋上を目指した。