稜「へぇ、今度連れてけ」

奏「お前を?」

稜「あぁ」

奏「なんで?」

稜「気に入ったら入る」

奏「何だそれ、
  生半可な気持ちで入るとか言うな」

稜「生半可なんかじゃねーよ、
  それなりの覚悟はある」

奏「ふーん、でも
  決めるのは俺じゃなくて総長だから」


え、ちょ、この流れはあきませんぞ。
お主ら!


「ちょっと!稜牙君も奏も
 なんて言う話をしてるんですか」

「桜沢…」

「勝手に入ってくんな」

「無理です、
 族に入るか入らないかなんて…」

「コイツが決めた事ならいいんじゃね」

「奏には聞いてない」

「へぃへぃ、
 すいませんね」

「桜沢、俺通り名あんだよ。
 知ってるか?」

「俺しらね」

「お前に言ってねー」

「分かんない…でも、
 どういう理由で付いた名前なの?」

「夜の闇の中を暴れまわる…」


その続きを稜牙君は言わなかった。
でも、私は分かった。


「もしかして…闇虎…?」