「とお~!俺様登場!」

「はよ」


和十君と稜牙君が登場。
和十君なんて、
自分のこと俺様とか言ってるし。

朝からテンション高いね。
私、ついていけないかも…


「おはよ」

「おはようございます」

「てかなに?
 俺らのこと迎えに来たの?」

「自意識過剰ですか」

「なんだよ、舞莉。
 今日は毒舌じゃん」


しまった!
和十君にこんな言葉を
言ってしまうとは。
でも、本当に思ってたから…


「てかそいつ誰」


稜牙君が奏を指差している。


「奏だって」


憂が代わりに答えた。
てかさっきから奏が妙に静か…

どうしたんだろう。


「奏」

「あ?」

「どうしたの?」

「コイツだ」

「コイツってどいつ?」

「アイツ」

「だから、
 コイツとかアイツじゃ分かんねーつーの!
 手あんだろ?なんのための手だよ、あぁ゙?」


私が小声でそういうと奏は指をさした。

え…本当に?