「何故そう思うのですか?」

「そういう態度、
 自分は真面目だからってその上から目線」

「上から目線なんてしてませんよ
 でも、そういう風に思うような
 態度だったならすいません。
 謝ります」

「謝れば何でも済むって
 ことじゃないのよ」


そう言って女の子たちの中の
リーダー的存在の土田さんが私に拳をむけた。

勿論、私は受け止めた。


「自分たちが気に入らないからって
 暴力に繋がるのとか訳わかんないん」

「なんでって
 あんたが理解しようとしないからよ」

「それだけで暴力になるんだ」

「悪い?」

「悪いね、
 暴力につなげて何になんの?」


そう言って女の手を払い奏の方を向いた。
すると男子たちは感激するような目で
私を見てきた。


「居ない」


イキナリ奏が言いだした。
人の顔見るなり居ないって…
失礼にも程があるっつーの


「そ、じゃぁ違うクラス行きますか」

「ん」


そう言って教室を出ようとしたら、


「あ、舞莉~おっはよぉ♪」

「憂、おはよう。テンション高いね」

「うん、なんかね朝の目覚めが
 素晴らしかったのよ」

「そうなのか、すごいね」

「舞莉、タメに戻ってるよ」

「ああ、もういいの
 クラスの子にもばれたし」

「じゃぁ、髪も下ろす?」


憂はニヤっと笑って聞いてきた。


「それは、さすがに」

「絶対可愛いのに~」